すべての社会人に伝えたい「日本で働きながら海外大学院で学ぶメリット」とは?

2022/05/28 スタッフブログ
すべての社会人に伝えたい「日本で働きながら海外大学院で学ぶメリット」とは?

私は、留学経験がないまま社会人になったことをずっと、引け目に感じていました。

帰国子女や留学経験者の人の話す英語は、自分よりずっと流暢でかっこいい。一方、純ジャパで留学したことのない私は、どんなに独学で英語を学んでも彼らに届かない気がして、「一度きりの人生このままでよいのか」ともやもやする日々が続きます。

そんなとき起こったのがコロナパンデミックでした。これまで往復3時間かけていた通勤がなくなり、自由な時間が一気に増えると、長年憧れていた留学への意欲はより沸々とわいてくるようになります。そして様々な道のりを経て、いま私は「働きながら」イギリスの大学院修士にオンラインで留学しています(一部、現地参加プログラムもあり)。当初想定していた以上にたくさんの学びと経験が得られていて、日々刺激的な時間を送っています。

私も2年前までは、海外留学なんて「夢のまた夢」と思っていました。今日は、そんな私が思う「日本で働きながら海外大学院で学ぶメリット」を3つお話します。

 

目次

1.働きながら大学院留学なんて可能なのか?

2.メリット①:キャリア・プライベートの歩みを止めずに学べる(★特に女性)

3.メリット②:外国人とチームで働く疑似体験ができる(★特に社会人向けのコース)

4.メリット③:短期集中の現地留学より英語力を着実に伸ばせる

 

働きながら大学院修士留学なんて可能なのか?

ここまで読んでいただいた読者の方の中には、「社会人の留学って、仕事を辞めて、現地に1~2年滞在して行うものじゃないの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

ひと昔前までは確かにそうでした。しかしいまは、留学の提供形態は多様化しています。

「完全オンライン型」の留学、「オンライン×現地参加を組み合わせたハイブリット型」の留学、など、様々なコースが提供されるようになりました。忙しい社会人でも、平日の仕事終わりや週末に授業に参加したりして、(通常よりも少し長い時間がかかりますが)学位を取得することができます。コロナ禍でオンライン留学の人気が高まっていることもあり、インターネットでたくさん情報が得られるようになりましたので、まずはぜひ「社会人留学」のキーワードで調べてみてください。

ちなみに筆者の私が今、学んでいるのは、イギリスの MSt (Master of Studies)という修士号です。まだ日本ではあまり知られていないようですが、イギリスのある大学ではMStについて下記のように説明されています。

“The MSt (Master of Studies) is a part-time Master’s degree, designed for individuals who may be working full time as well as studying.”

What is a Masters Degree (MSt)? | Institute of Continuing Education (ICE) (cam.ac.uk)

要は、MStとは「社会人が働きながら学位をとれるようにスケジュールやコンテンツが工夫されたプログラム」で、通常イギリスでは1年でとれる修士号を2年かけてとります。

私がこのコースに応募した際は、MStという修士号について誰も知らず、この存在を見つけるまでにかなり泥臭い道のりをたどりました。このブログで少しでも、このMStという素晴らしいプログラムの存在が広まれば嬉しく思います。

普段はどのように留学しているかというと、私の場合は、平日は普段通り働き、土日にグループプロジェクトの活動やe-ラーニングを受け、たまにイギリスに渡航して現地ワークショップに参加しています。会社には、留学に応募する前から内容の承諾を得ていたため、問題なく業務と両立することができています。

このように社会人が働きながら留学することは「可能」ということ、ぜひ知っていただければ幸いです。

 

メリット①:キャリア・プライベートの歩みを止めずに学べる(★特に女性) 

さて、ここからは日本で働きながら留学するメリットについてです。私自身にとって最大の利点は、「キャリア・プライベートを犠牲にせずに学べる」ということでした。

具体的にお話すると、もし休職して現地に留学した場合、仕事に1~2年間のブランクがあくことになります。特に女性の場合、将来に産休・育休を取得する可能性もある中で、留学を理由に年単位で仕事をストップしたくないと思いました。また、プライベートのライフイベント(結婚など)を前に進めたいと思っても、海外にいると実施が難しく、それも日本から学ぶコースを選んだ決め手でした。

実際、私は留学中に仕事で全く新しいポジションに挑戦でき、またいくつかのライフイベントも済ませることができました。

 

メリット②:外国人とチームで働く疑似体験ができる(★特に社会人向けのコース)

働きながら留学するときは、個人的には「社会人向け」のプログラムを選ぶことをお勧めします。外国人と一緒に働く疑似体験ができるからです。

外資系の企業でお勤めの方を除くと「普段の仕事で外国人に囲まれながら一緒に仕事をしている」方は少ないと思います。私自身も、海外につながる仕事をすることはあっても、英語の文献調査や、たまに海外出張へ行って現地の外国人とディスカッション、程度が“仕事で英語を使う機会“でした。

しかしその状況は、留学を始めて大きく変わることになります。私が学んでいるコースの場合は、様々なバックグラウンドを持つ外国人の社会人(年代は20~50代と様々)と、一緒にグループを組んでプロジェクトを進める機会がたくさんあります。1週間という短期集中で、一緒に活動して最後に発表するという短いグループプロジェクトから、長いものでは半年間共同でリサーチプロジェクトに取り組んで成果物を作ることもありました。その中で外国人と一緒に働く大変さ、面白さの両方を身に染みて体感することができました。

特に、彼らがどうプロジェクトを進めるのか観察するのは、面白い経験でした。例えば、1週間という超短期のプロジェクトでは、イギリス人がオンライン打合せ中にパワーポイント上で、白黒の図をちゃちゃっと書いて、図形を動かしながら見事に全員の認識を統一する様子を目の当たりにしました。また半年間かけて行うグループプロジェクトでは、いよいよ論文の締め切りが近づいて追い込まれると、週1のグループ全員でのミーティングに加えて、いきなり1-on-1(一対一)の個別の会話の誘いが頻繁にくるようになり、こうやって合意形成を加速していくのか、と学びました。

このような経験は、私の今後のキャリアに間違いなくプラスとなる学びであり、留学してよかったと心から思う理由の一つです。

 

メリット③:短期集中の現地留学より、英語力を着実に伸ばせる

日本から参加するオンライン留学は、英語力のUPという点で不利なようにも見えますが、私はメリットの方が大きいと感じています。

社会人向けのPart-timeの留学コースは、通常よりも少し長めの期間のプログラムであることが多い(イギリスなら1年ではなく2年に引き伸ばし)ので、長く「留学中」というステータスでいることができます。
つまり、留学開始時点で英語力にもし自信がなかったとしても、留学中に自分でオンライン英会話の回数を増やすなどして努力しつつ、他の生徒と積極的にやり取りを行えば、(通常の留学より卒業までの期間が長いので)プログラム終了時までに大きく成長が可能なのです。

また、期間が長いということは英語力の「定着」という意味でも有益なポイントです。1年間の留学の場合、現地に行っている間は集中的にスキルが上がりますが、帰国後に英語がごぶさたになると、英会話はすぐに落ちてしまうことが多いです。その点、2年間という少し長めの期間留学すれば、より着実に、高い英語力を自分のものにできます。

さて、今回は「日本で働きながら海外大学院で学ぶメリット」についてご紹介しました。

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