リスニング教材はスピーチやニュースより 「対話形式」 をおすすめしたい理由
みなさんは普段、どんな英語コンテンツをリスニング教材に活用していますか?
私の場合、昔は通勤通学時にBBCアプリで「ニュース」を聞いたり、TEDトークの「スピーチ」を聞いて、耳を鍛えるようにしていました。たしかにこれらの音源は、リスニング力の向上に大いに役立ちました。
しかし、こういった一人の人が一方的に話す教材というのは、聞き取りやすい反面、実践的な場面で役に立ちづらい場合があります。
たとえば私は先日イギリスに行ったのですが、そこで現地の外国人同士の会話に入ろうとしたとき、ニュースで聞いていた英語だけでは到底太刀打ちできないと思い知らされました。
そこで最近、リスニングコンテンツの趣向を大きく変えてみました。
これまで主に使っていた「スピーチ」や「ニュース」といった教材から、司会者と参加者が会話する「対話形式」の音源を聞くように、変えたのです。
その結果、思った以上にメリットがあり、もっともっと多くの人に対話形式のリスニング教材にチャレンジしてもらいたい。そう感じました。
そこで今回は、私がどうしてスピーチやニュースよりも対話形式のリスニングコンテンツをおすすめするのか、3つの理由をご紹介します。
具体的な教材名もいくつかご紹介しますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
1.相手が言ったことに自然にリアクションする方法がわかる
2.いろんな声質やアクセントを短時間で聞ける
3.電話のくぐもった声に慣れることができる
4.おすすめのリスニング教材2選
1.相手が言ったことに自然にリアクションする方法がわかる
対話形式の教材を使う一つ目のメリットは、相手の発言に対して自然にリアクションする方法を学べることです。
たとえば私がよく聞く番組では、ラジオのファシリテータが、電話で参加してきた視聴者といろんな話をするのですが、その中でファシリテータが参加者の話にどうリアクションするのか(逆もしかり)をよく観察すると、とても勉強になります。たとえばこんなリアクションを頻繁に耳にします。
Absolutely.
That’s amazing, but…..
こういった反応のストックを持っていると、実際に外国人と話す時にもとても自然な打ち返しができるようになっていきます。ニュースやスピーチの教材にはない、大きなメリットと言えるでしょう。
2.いろんな声質やアクセントを短時間で聞ける
2つ目のメリットは、対話形式のコンテンツの場合常時2人以上の人が話しているので、さまざまな声質やアクセントの英語を短時間で耳にできるということです。
これは特に(イギリスなど)、地域によって大きくアクセントが異なる場合に、効果を発揮します。またアクセントはあまり変わらないような国であっても、声質は性別や年代で大きく変わります。対話形式の番組を聞くことで、ダイバーシティに富んだ人々の英語を日頃から耳にでき、スピーチやニュース教材に比べ、より汎用的なリスニング力が身につくというわけです。
3.電話のくぐもった声に慣れることができる
最後にお伝えしたいメリットは、(リスニング教材によっては)電話の少しくぐもった声に慣れることができる、ということです。
多くの英語ラジオ番組では、視聴者が電話で参加するという形式をとっています。このとき、参加してきた視聴者の声は、当然ニュースやスピーチに加えてクリアさに欠け、聞き取りづらいです。
これが逆に、実践的な能力を身につけられるというメリットになります。
特に最近はオンライン会議が増えていて、実際に会って外国人の方と話す機会が減っている方も多いのではないでしょうか?そういった状況下では、聞き取りづらい英語にいかに慣れているか、が周囲との差につながります。ぜひ、くぐもった英語を集中的に聞く練習をしてみてください。
もし何を言っているか全然わからなければ、以前に本ブログでもご紹介した「Otter.ai」 や Googleの文字起こしを使えば、リアルタイムに内容を把握できるので、ぜひ活用してみてください。
4.おすすめのリスニング教材2選
さてここまでは、対話形式のリスニング教材がいかに良いかについて、力説させていただきました。
そろそろ、「じゃあ実際にどうやってコンテンツにアクセスすればいいの?」という疑問がわいてくるころだと思いますので、最後におすすめコンテンツを2つご紹介したいと思います。
1つ目は、イギリスのLBCニュースです。
LBC News – Listen Live | Global Player
日本からでも、無料でいつでもLBCのホームページから番組を視聴することができます。色々なリスナーが電話で番組に参加してくるのが特徴で、これまでお伝えした三つのメリットをまさに享受できる教材と言えます。
また、LBCについては、私のイギリス人の友人のお墨付きでもあります。私が「毎朝LBC聞いてるのよ」 というと、みんな「おお、いいチョイスしてるね」と言ってくれますので、安心して聞いています(笑)
2つ目は、BBCの4チャンネルです。正式名称は 「BBC Radio 4」と言います。
Radio 4 – Listen Live – BBC Sounds
トーク番組が多く、英語のリスニングにはもってこいの番組です。こちらもLBCニュースと同様、ウェブからいつでも視聴できますし、設定すればスマートスピーカーから流すこともできます。
ちなみに昨日私が BBC Radio4を聞いた時は、ガーデニングをどうすればうまく行えるかをテーマに、何人ものリスナーが専門家に質問していました。とても興味深い内容でしたが、植物に関する専門用語はチンプンカンプンでたくさん google検索する羽目になりました(笑)
さて今回は、リスニング教材としてスピーチやニュースより「対話形式」をおすすめしたい理由を3つ、ご紹介しました。
本日ご紹介したリスニング教材は、初心者の方はちょっとハードルが高いと思われるかもしれません。ニュースやスピーチより、全般的に聞き取りづらいからです。
しかし、少しでもリスニングの経験があり、より実践的な力を身につけたいなあと思っている方には、ぜひこういった対話形式の教材にチャレンジしてもらえると嬉しいです。私自身、これらの番組のおかげでリスニング力+スピーキング力の向上を大きく実感しているからです。
ぜひ一緒に、実践的なリスニング力を高めていきましょう!
ステップフォワードではいつでも無料体験レッスンを受け付けています。
ぜひオンラインレッスンをはじめてみることを検討してみてはいかがでしょうか。