イギリスにも『夏祭り』があるって知ってた?現地人と話してわかったこと
皆さんこんにちは。いつの間にか、夏も終盤になってきましたね。
今年はコロナ渦ではありましたが、全国各地で地域の夏祭りが行われました。私の近所でも、浴衣を着て、夏の風物詩である祭りを楽しんでいる方々をたくさんお見かけしました。
そんな地元の夏祭りですが、実は遠く離れたイギリスでも行われていることをご存知でしたか?
先日イギリス人の友人に、イギリスの「地元祭り事情」について尋ねてみたところ、日本と同じように7月から8月の終わりにかけて、村でお祭りを行うことが多いとのこと。
しかもその内容について深堀りしてみると、日本の夏祭りとの共通点がたくさん見えてきたではありませんか!
そこで今回は、イギリス版夏祭り ”Summer Fete (サマーフェイト)” について、たっぷりご紹介したいと思います。
いつも通り、便利な英語表現もたくさん含まれていますので、英語の文章はぜひ口に出しながら読んでみてください。
それではさっそくいきましょう!
目次
1.イギリスの夏祭り ”Summer Fete (サマーフェイト)”とは?
2.日本の “金魚すくい” が、イギリスでは ”アヒルすくい” に!?
3.日本の “盆踊り” と似たものがイギリスにもある!?
4.Fete (お祭り) と Fate (運命)の発音に注意
1.イギリスの夏祭り ”Summer Fete (サマーフェイト)”とは?
イギリスの夏祭り ”Summer Fete (サマーフェイト)” とは、夏の半ばから終わりにかけて、村単位で行われるお祭りのことです。Feteとはお祭り、という意味です。
イギリスの友人はこのように話してくれました。
It’s quite a nice, very British type of event. Of course, it’s not really been around for the last two years. A picket sign displays an upcoming fete in a village.
とても素敵な、イギリスらしいイベントです。もちろん、ここ2年ほどはあまり行われていないのですが。近々開催されるお祭りの情報は、村の中でプラカードに表示されているんですよ。
The idea is that you have the whole village come together. They put on food so they make big cakes for sale. People also sell old tools that you will no longer use —fixing things like a screwdriver and an old lawn mower.
(サマーフェイトとは)村の人たち全員に集まってもらうものです。大きなケーキを作って売ったりします。また、もう使わないような古い道具も売られます。ドライバーのような修理用具や、古い芝刈り機などね。
Some nice people might show unusual animals, like llamas— you know the ones? The very long necks. And also, people bring new products that they are perhaps launching locally as well.
また、親切な人は珍しい動物を見せてくれるかもしれません。ラマとかね、知ってる?首がとても長いんです。また、地元で発売する新製品を持ってくる人もいます。
日本の夏祭りでは、住民が自分の不用品を売る場面や、珍しい動物が登場するケースは少ないですが、どれも面白いアイデアですよね。祭りを盛り上げるためのアイデアとして、日本で取り入れても素敵かもしれません。
2.日本の “金魚すくい” が、イギリスでは ”アヒルすくい” に!?
さて夏祭りといえば、ゲームも欠かせませんよね。イギリス人の友人はこんなことを話してくれました。
When you go to a fete, what usually happens is there’s perhaps traditional games as well.
お祭りに行くと、たいてい伝統的なゲームもあります。
One of them is like ‘rubber ducks’ and you have to hook the rubber duck with a long rod.
そのひとつが「ラバーダック(アヒルすくい)」で、長い釣りざおでゴム製のあひるを引っかけるんです。
これはまさに日本の “金魚すくい” の位置づけに近いゲームですね!こちらの写真のようなイメージです。
出典:Holme church fete draws crowds (lynnnews.co.uk)
日本の金魚すくいと違い、あひるすくいでは「釣った後の魚をどうするか」問題がないので、親御さんにとってはこちらの方が嬉しいかもしれないですね。笑
3.日本の “盆踊り” と似たものがイギリスにもある!?
続いてご紹介するのは、イギリスの伝統的な踊りである “Maypole Dance (メイポールダンス)” です。
夏祭りだけでなくいろいろなシーンで踊られるこのメイボールダンスですが、実は見た目が、日本の盆踊りと似ているんです。棒のまわりを皆で同じ方向にむかって歩いていきます。
動画をご紹介しますね。
イギリス人の友人はこのように話してくれました。
I’m speaking a bit out of my depth on it but in Maypole dancing, people have coloured ribbons and they walk around a pole.
ちょっと専門外の話になりますが、メイポールダンスでは、人々は色のついたリボンを持ち、ポールの周りを歩きます。
And the ribbons tighten up on the maypole and connect together and mix this very interesting image.
そのリボンがメイポールの上で締まり、つながって、とても面白いイメージになります。
It’s like a sort of pagan ritual, but it’s something that’s still practiced.
異教徒の儀式のようなものですが、今でも行われていることなんです。
ここで、ワンポイントアドバイスです。1つ目の文章で登場した “I’m speaking a bit out of my depth on it but……” という表現は便利なので覚えておくとよいでしょう。
“Out of one’s depth” とは、イディオムで「特定のテーマや状況に対処するための十分な知識、経験、技術を持たない」という意味です。一言でいうなら、そんなに knowledgeable (知識豊富)じゃない、ということですね。例文をご紹介します。
I was out of my depth in the advanced class, so I moved to the intermediate class.
上級クラスでは手に負えない(十分な知識・技術がない)ので、中級クラスに移りました。
出典:https://dictionary.cambridge.org/dictionary/english/out-of-depth
4.Fete (お祭り) と Fate (運命)の発音に注意
さて最後に Fete の発音について取り上げたいと思います。
Fete は「フェイト」と読むのですが、これがもう一つの有名な単語、Fate (運命) とまったく同じ発音なので注意してください。
といっても文脈から2つの単語の区別はつけやすいよね、とイギリス人友人とも話していました。
Like if you said, I went to the fete, people would know you meant an event and if you said you believe in fate, that means fate.
例えば、I went to the feteと言えば、イベント(お祭り)のことだとわかってもらえるし、you believe in fateと言えば、運命のことだとわかってもらえるよ。
さて、今回はイギリスの夏祭り ”Summer Fete (サマーフェイト)” についてご紹介しました。もう夏も終わりですが、少し夏気分を味わっていただけたでしょうか?
日本から遠く離れたイギリスでも、地域で夏を楽しむお祭りが存在していて、さらに日本と似たような出し物があるというのは、とっても興味深いですよね。
海外の人と話す機会がある方は、ぜひ「あなたの地元のお祭りはどんなもの?」と尋ねてみると、話が盛り上がること間違いなしですよ。ぜひ聞いてみてください。
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