英語の習得に留学が圧倒的に良い理由
今や海外に行かずとも日本で英語を勉強する方法はたくさんあります。
スマホアプリを使う、英会話スクールに通う、外国人に会う、など。
テクノロジーの進化、サービスの多様化、グローバル化などにより、
英語学習の方法はより多様に、より便利になっています。
しかしそれでも、英語の習得において、留学には抜群の効果があります。
さらに将来、外国人と仕事をする、海外に住むことなどを想定しているのであれば、
語学以外にも得られる留学の効用があります。
筆者はこれまでオーストラリア、カナダ、フィリピンに語学留学し、
インドとフィリピンで駐在生活を経験してきました。
旅行や出張を含めると、これまでに訪れた国は36を数えます。
この記事では、筆者のこれまでの英語学習と海外生活を振り返って、
留学の”効用”をお伝えします。
目次
1) 英語取得のカギは
2) 留学の効用1 -集中的に勉強できる
3) 留学の効用2 -異文化を知る、受け容れる、適応する
4) さいごに
1) 英語習得のカギは
英語の習得に最も大切なことは、
継続的に、ときに集中的に勉強することだと考えています。
と言うのも、英語の習得には長い時間がかかるからです。
多くの言語学の専門家や研究機関によれば、
日本人が英語を習得するまでに必要な学習時間は、2,000~3,000時間以上と言われています。
多少の効率の良し悪しはありますが、残念ながら近道はありません。
How(どんなやり方か)よりも圧倒的に “How much”(どれだけやるか) が大事です。
その量を満たすために、
楽しいと思える方法、あるいは、飽きずに続けられる方法をみつけること、
ときに集中的に勉強することが必要です。
2) 留学の効用1 -集中的に勉強できる
英語圏の国に行けば、好むと好まざるにかかわらず、
英語を使わなければならない環境に置かれます。
空港での入国審査に始まり、ホテルまでの移動やレストランでの注文、
留学であれば、学校でも英語を話さなければなりません。
日本で英会話スクールに通う、自分で勉強することもできますが、
特に社会人の方であれば、1日に数時間が限界ではないでしょうか。
もちろん、英語圏に住めば自動的に英語ができるようになるわけではありませんが、
留学すると、意識せずとも、英語に触れている時間が圧倒的に長くなります。
生活のなかで必要に迫られ、覚える単語もたくさんあるでしょう。
3) 留学の効用2 -異文化を知る、受け容れる、適応する
英語を習得したいと思っている方のなかには、
将来、外国人と働きたい、外国で生活したい、と思っている方もいるでしょう。
その際に壁になるのは言葉だけでなく、文化差である場合も多いと思います。
私もこれまでの経験を振り返ると、
言葉の障害以上に、文化や、コミュニケーションのとり方の違いにぶつかってきました。
1つは、相手に迷惑をかけたくない、という姿勢です。
日本では美徳ともされる価値観ですが、
海外で、英語でコミュニケーションをとる上では、
その姿勢は、人間関係を築く上で弊害になるケースが多いと感じています。
と言うのも、
相手に対する思いやりとして、良い意味でとられる場合もありますが、
それ以上に、冷たさや、自分には関わってほしくないという、
マイナスな印象を与えている、と感じてきたからです。
進んで相手を助ける、喜んで相手に助けてもらう、という姿勢が
海外で、踏み込んだ人間関係を築くために大切なことだと感じています。
2つめに、「行間を読む」、「1を聞いて10を知る」文化が日本にはあります。
つまり、言葉にしなくとも相手に伝わる、相手が理解することを期待することです。
しかしながら、私の経験を振り返って、
ここまで言ってるのだから分かるだろう、察してほしい、と思っていても
伝わっていない場合がほとんどです。
自分がなにをしたいのか、相手になにをしてほしいのか、
言葉にして伝えることが大切です。
筆者は20歳のとき、初めて日本の外に出て、オーストラリアで約半年を過ごしました。
今振り返ってみると、英語の上達以上に、
外国人とコミュニケーションをとる「免疫」と程よい「距離感」がついたと感じます。
外国人と英語で話すことにそれほどビビらなくなりました。
今や日本国内でも英語を磨くことが十分に可能ですが、
言葉とは違った、こうしたコミュニケーション、文化差の壁は、
人種の均質性が高い日本では、取り除くことが難しいと考えています。
外国人とコミュニケーションをとるなかで、徐々に慣れる必要があります。
4) さいごに
新しい人に会う、誰かと一緒に学ぶ、知らなかったことを知る、
その方が1人で勉強しているよりずっと楽しくありませんか?
留学には、そうした機会が詰まっている上、
英語を集中的に勉強する絶好の機会となり、
その後、継続的に学び続けるモチベーションにもなります。
留学のなかでもなぜフィリピン?と思う方はぜひバックナンバーをご覧ください。