英語のオンライン会議で使えるフレーズ集 <オープニング編>
英語のオンライン会議で、いつも「スタート5分」の会話に困っている——。
打合せのオープニングで、いつも英語がしどろもどろになり、本題に進んでからも引きずってしまう——。
こんなお悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか?
対面でのミーティングとは違い、URLをクリックするといきなり会議が始まるオンラインミーティング。ビジネスパーソンの方の中には、開始後すぐ(=オープニング)の英会話にニガテ意識を持っていらっしゃる方も多いです。
実際、私はコロナ禍にオンラインと現地のハイブリッド留学を始めたのですが、オンライン会議での冒頭のコミュニケーションには当初、苦戦していました。
何を話せばいいのか?どんなフレーズを言えば、その後の会議にスムーズに入れるのか?
——こんな悩みを抱えながら、留学開始当初は空回りすることも多く、失敗を繰り返しました。
しかしミーティング回数を重ねるにつれ、英語ネイティブの話し方を学びます。留学開始から1年半が経った今では、自信をもって会議のファシリテーターをこなせています。
そこでこの記事では、英語オンライン会議のオープニングがスムーズになるフレーズ集を取り上げたいと思います。
この記事を読めば、海外クライアントとのミーティングや社内のグローバル会議といった海外オンラインミーティングをいつでもスマートに開始できるようになり、周囲からの印象も良くなることでしょう。
ぜひ、最後までお読みください。
目次
1) 海外と国内のミーティングの違い
2)「少し早めに入室する」ときに便利なフレーズ
3)「参加者全体に挨拶をする」ときに便利なフレーズ
4)「自己紹介をする」ときに便利なフレーズ
5)「アジェンダを確認する」ときに便利なフレーズ
海外と国内のコミュニケーションスタイルの違い
本題に入る前に、打ち合わせをスムーズに進めるためのヒントとして、海外と国内のコミュニケーションスタイルの違いについてお話したいと思います。
英語の会議では、基本的に参加者は発言し、質問し、自分の意見を述べることが期待されます。もちろん日本でも同様のケースはありますが、英語圏での会議(欧米など)では特にこの点が顕著であると感じます。
日本のミーティングは、「調和」に重点を置く場合が多いですよね。このため参加者は、非言語的な合図(=声を出さない目くばせや空気感)や、微妙な言葉遣いの違いで、同意や反対の意を表現することもしばしばです。
一方、海外とのミーティングにおいては「沈黙」は「関心や同意がない」と解釈されることが多いです。発言しなければ、会議に参加していないのと同じと捉えられてしまいます。
なお、ここでいう「発言が求められる」とは、直接的な表現を使う、とか自己主張を強くするという意味とは必ずしもイコールではありません。
というのも、発言の内容が直接的なのか、間接的なのか、という点は、同じ英語圏の中でも、国や地域によって大きく傾向が異なります。
例えば、筆者は先日、イギリス留学先のワークショップで「ビジネス交渉術」について学びました。そこでの議論で一致したのは、イギリスとアメリカとオーストラリアでコミュニケーションスタイルが全然違う、ということでした。ご興味がある人は、ぜひ国ごとのコミュニケーションの違いについて調べてみてください。
このような文化の違いを理解することは、多文化なビジネス環境において、参加者がより効果的にコミュニケーションを図り、より良い関係を築くのに役立つことでしょう。
ここまでお話したこともふまえ、ミーティングのオープニングでは「みんながミュートにして、シーンと沈黙で待つ」ような状況ではなく、部屋に入った瞬間、参加者同士の発言が飛び交うような活発なオープニングを作っていきたいものですね。
ここからは、そんな活発なオープニングにぴったりなフレーズをご紹介していきます。
「少し早めに入室する」ときに便利なフレーズ
日本語での会議でも同じですが、少し早めに入って雑談するのはおすすめです。
というのも、オンラインミーティングの部屋に入って、すでに英語での雑談が入っているところで会話の輪に入るのは、英語が苦手な人にとってはハードルが高いのです。最初に自分が入室しておいて、早く入ってきた人と個別に話し始めるのがスムーズでしょう。
また、まだ他の人が入ってくる前に一部の参加者とおしゃべりすることは、親密な関係を築く良い機会にもなりえます。もし自分たちが会話を楽しんでいる途中で、他の人が会議室に入ってきたら、挨拶をして、歓迎の気持ちを表しましょう。
まずはこのような「少し早めに入室する」場面で使える便利な英語表現をご紹介します。
挨拶する
誰かが会議室に入ってきたら、まず挨拶します。
ここでは、使える英語表現の例をいくつか紹介します:
Good morning/afternoon/evening, [Name]! How are you doing today?
おはようございます/こんにちは/こんばんは、[名前]です!本日はいかがお過ごしでしょうか?
Hi [Name], it’s great to see you! How was your day?
こんにちは、[名前]さん、お会いできてうれしいです!今日はどうでしたか?
スモールトークに参加する
挨拶の後はスモールトークです。
世間話をすることは、他の参加者と親密な関係を築くのに最適な方法と言えます。その日の様子や、近況などを聞いてみるのもいいでしょう。以下に、英語表現の例を挙げます。
How’s your day been so far, [Name]?
今日はどんな一日でしたか、[名前]?
Have you been keeping busy lately?
最近、忙しくしていますか?
会議について話し合う
スモールトークによるアイスブレイクが済んだら、次は会議そのものについて話し合いましょう。会議の議題について、疑問や不安を解消する良い機会でもあります。以下に、使える英語表現の例を挙げます。
Are you ready for today’s meeting, [Name]?
今日の会議の準備はできていますか、[名前]?
Do you have any questions or concerns about the meeting agenda?
会議の議題について、何かご質問やご懸念はございませんか?
I’m looking forward to discussing [Topic] today, how about you?
私は今日、[トピック]について話し合うのを楽しみにしていますが、あなたはどうですか?
手助けを申し出る
相手が迷っている、または助けを求めているような素振りがあれば、他のメンバーが入ってくる前に手助けを申し出るのがよいでしょう。ここでは、使える英語表現の例をいくつか紹介します。
Do you need any help with anything before the meeting starts, [Name]?
[お名前]さん、会議が始まる前に何かお手伝いすることはありますか?
If you have any questions or concerns, feel free to ask me.
何かご質問やご不明な点がございましたら、遠慮なくお聞きください。
Let me know if there’s anything I can do to help you prepare for the meeting.
会議の準備のために何かお手伝いできることがあれば教えてください。
自分が参加者だったら、こんな風にほかのメンバーが尋ねてくれると心強くて安心ですよね。ぜひ、試してみてください。
感謝の気持ちを伝える
会議が始まる前に、出席に対する感謝の気持ちを伝えておいてもよいでしょう。
使える英語表現の例をいくつかご紹介します。
It’s great to have you here today, [Name].
本日はお集まりいただきありがとうございます、[名前]。
I appreciate you taking the time to join us today, [Name].
今日はお時間を割いていただき、ありがとうございます、[名前]。
「参加者全体に挨拶をする」ときに便利なフレーズ
さて、続々と参加者が増え、メンバーが揃ったとします。
あなたがファシリテーターであれば、このタイミングで改めて参加者に挨拶をし、お互いの声が聞こえるか、見えるかを確認するのがよいでしょう。以下は、使える英語表現の例です。
Good morning/afternoon/evening, everyone.
皆さん、おはようございます/こんにちは/こんばんは。
Can you hear/see me, okay?
私の声が聞こえますか/見えますか?
Is everyone here?
皆さん、いらっしゃいますか?
「自己紹介をする」ときに便利なフレーズ
続いて、あなたが会議の主催者や進行役の場合は、自己紹介と会議の目的説明を簡単に行いましょう。
ここでは、オンラインミーティングの冒頭で自己紹介をする際に使える、英語での一般的な表現をご紹介します。
Hello, my name is [Name] and I am [Position/Title] at [Company/Organization].
こんにちは、私の名前は[Name]で、[Company/Organization]の[Position/Title]をしています。
Good morning/afternoon/evening, everyone. My name is [Name] and I work as [Position/Title] at [Company/Organization].
皆さん、おはようございます/午後/夕方です。私の名前は[Name]で、[Company/Organization]で[Position/Title]として働いています。
Hi, I’m [Name]. I’m excited to be here and looking forward to [Purpose of the Meeting].
こんにちは、私は[名前]です。ここに来られて興奮していますし、[会議の目的]を楽しみにしています。
最初の2つに比べ、3つめ(上記)の自己紹介は、よりカジュアルでフレンドリーです。会議に対する熱意を表すことができます。
Good [Morning/Afternoon/Evening], everyone. My name is [Name] and I’m joining from [Location/Country].
皆さん、[午前/午後/夕方]は良いですね。私の名前は[名前]で、[場所/国]から参加します。
上記の自己紹介は、会議に参加している場所(国籍ではない)を認識させるもので、出席者が異なるタイムゾーンや地域にいる可能性があるオンライン会議では役に立つ自己紹介方法です。
Hello, I’m [Name]. I’ve been with [Company/Organization] for [Number of Years] and I’m excited to be here.
こんにちは、私は[名前]です。会社/組織]に[年数]勤め、ここに来れたことを嬉しく思っています。
Hi, my name is [Name]. I specialize in [Area of Expertise] and I’m here to [Purpose of the Meeting].
こんにちは、私の名前は[名前]です。私は[専門分野]を専門としており、[会議の目的]のためにここに来ました。
ここまでで、7つのフレーズをご紹介しました。シーンに応じて使い分けてみてください。
なお、オンラインミーティングで自己紹介をするときは、はっきりと笑顔で話し、カメラと視線を合わせることも忘れないでください。これにより、同僚やクライアントに対し、ポジティブでプロフェッショナルな第一印象を与えることができます。
「アジェンダを確認する」ときに便利なフレーズ
自己紹介が終わったら、次はアジェンダ確認です。
オンライン会議の冒頭でアジェンダを確認することは、参加者全員が同じ立場で会議の目的やゴールを理解するための重要なステップです。
ここでは、そんなアジェンダ確認で使える、一般的な英語表現をご紹介していきます。主語にはなるべく “We” を使うことで、メンバーの「一体感」醸成も狙います。
Let’s start by confirming the agenda for today’s meeting. We’ll be covering [Agenda Item 1], [Agenda Item 2], and [Agenda Item 3].
まずは、今日の会議のアジェンダを確認しましょう。今日は[Agenda Item 1]、[Agenda Item 2]、[Agenda Item 3]を取り上げる予定です。
Before we begin, I just want to make sure we’re all on the same page regarding the agenda. We’ll be discussing [Agenda Item 1], [Agenda Item 2], and [Agenda Item 3], in that order.
始める前に、議題について全員が同じページにいることを確認したいと思います。[議題1]、[議題2]、[議題3]の順で議論していくことになります。
So, our agenda for today’s meeting is as follows: [Agenda Item 1], [Agenda Item 2], and [Agenda Item 3]. Do we have any additions or changes to make?
今日の会議のアジェンダは次のようになります: [議題1]、[議題2]、[議題3]です。何か追加や変更はありますか?
上記のように、参加者に追加の議題や変更事項の提供を呼びかけるのも、重要なポイントです。
I just want to quickly run through the agenda to make sure we’re all aware of what we’ll be covering today. First, we’ll be discussing [Agenda Item 1], followed by [Agenda Item 2], and finally [Agenda Item 3].
今日取り上げる内容を確認するために、アジェンダを手短に説明したいと思います。まず、[議題1]について、次に[議題2]について、そして最後に[議題3]について説明します。
Before we dive into our discussion, let’s make sure we’re all on the same page with the agenda. We have [Agenda Item 1], [Agenda Item 2], and [Agenda Item 3] on the agenda for today.
ディスカッションに入る前に、議題について全員が同じページにいることを確認しましょう。本日の議題は[議題1]、[議題2]、[議題3]です。
上記では “dive into “という表現を使って、会議にワクワク感や活気を与えています。
Let’s confirm the agenda for today’s meeting. We’ll start with [Agenda Item 1], then move on to [Agenda Item 2], and finish with [Agenda Item 3]. Is everyone okay with this agenda?
今日の会議のアジェンダを確認しましょう。[議題1]から始めて、[議題2]に移り、[議題3]で終了とします。皆さん、この議題で大丈夫ですか?
ミーティングを開始する
アジェンダの認識合わせも終わり、全員の準備が整ったら、ミーティングを始めましょう。会議開始時に使える英語表現例をご紹介します。
Let’s get started, shall we?
さぁ、始めましょうか。
Okay, let’s dive into our first topic.
さて、最初のトピックに飛び込みましょう。
We have a lot to cover, so let’s begin.
たくさん話すことがあるので、さっそく始めましょう。
まとめ
さて、今回はオンラインミーティングの日程調整をスムーズに行うために便利な英語の例文・表現をご紹介しました。
まとめると、以下の通りです。
- 本題に入る前に:海外と国内のミーティングの違い
⇒参加者は発言し、質問し、自分の意見を述べることが求められる
2)「少し早めに入室する」ときに便利なフレーズ
⇒5つのシーンに分けてご紹介
- 挨拶する
- スモールトークに参加する
- 会議について話し合う
- 手助けを申し出る
- 感謝の気持ちを伝える
3)「参加者全体に挨拶をする」ときに便利なフレーズ
– Good morning/afternoon/evening, everyone.
- Can you hear/see me, okay?
- Is everyone here?
4)「自己紹介をする」ときに便利なフレーズ
– Hi, I’m [Name]. I’m excited to be here and looking forward to [Purpose of the Meeting]. など
5)「アジェンダを確認する」ときに便利なフレーズ
– Before we dive into our discussion, let’s make sure we’re all on the same page with the agenda. We have [Agenda Item 1], [Agenda Item 2], and [Agenda Item 3] on the agenda for today. など
いかがでしたでしょうか?
会議のオープニングがうまくいけば、本題に進んでも、スムーズにコミュニケーションが進んでいくことでしょう。今回ご紹介したフレーズを、みなさんもぜひ使ってみてください。
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ぜひオンラインレッスンをはじめてみることを検討してみてはいかがでしょうか。