【インタビュー】発音を身につけるべき理由とは?

2019/04/21 英語学習情報
【インタビュー】発音を身につけるべき理由とは?

当校の「発音キャンプ」開発者である松崎由起子先生と、ネイティブとして日本人に英語を教えてきたマットン・ディー先生に、日本人の英語学習における音声の重要性について語ってもらいました。

 

松崎: マットンは日本に来て10 年目だけど、日本人の英語についてどう思いますか?

 

マットン: 最初は日本人の英語がわからなくて苦労したよ。なんでだろう? と考えてみたら、全部の音をはっきり言うんだよね。例えば「グループ!」って。英語ではそういう発音はしないから全然わからなかった。

 

松崎: いわゆる「カタカナ英語」ですね。「group」の「g」「p」は子音だけなのに、日本人の発音では、母音のついた「グ」「プ」になってしまう。

 

マットン: そうそう! 僕がわからないだけじゃなくて、相手も僕の英語が聞き取れないんだよね。だから会話にならない(笑)

 

松崎: 気になるのは、単語の発音だけでしょうか?

 

マットン: そうだね…日本人の英語は平坦でイントネーションが少ないから、ポイントがわからないというか。「で、僕は何をすればいいの!?」っていう感じでモヤモヤすることも少なくなかった。

英語ではポイントを強調して話すから、何が言いたいかがわかるんだけど。例えば、「I went to the store.」であれば、相手に伝えたい最も重要なポイントである「went」と「store」を強く言い、抑揚をつける。

 

松崎: 私は、日本人は「読む」ときにも英文を一語ずつ読んでしまい、なかなか速読できるようにならないと感じています。

 

マットン: 読み書きの課題も、発音やリズム感の弱点と密接な関連があると思う。例えば、英語の音声が頭の中に流れるようになれば、速く、正確に読めるようになる。

 

松崎: 使える英語力をバランスよく伸ばすには、音声を学ぶことが重要ですよね。日本人は、ネイティヴの英語と自分が話す英語が違うっていうのは気づいているけど、単に恥ずかしくてできないとか、ポイントがわからないという人も多いような気がします。それで考えたのが「リズムプロメソッド」なんです。「ここを気をつければ通じる」というポイントをおさえて、あとはひたすら練習!

 

マットン: 毎日、朝と晩に30 分ずつだっけ?恥ずかしがっている暇はないね!それ、すごくいいと思う。「リズムプロメソッド」を取り入れたステップフォワードBGC 校では、英語独特の音声を練習するのに理想的なレッスンを行っていると感じた。最も印象的だったのは、講師と生徒さんが、最も強く言うべきところで手を広げるなど、身振り手振りを交えながら会話をしている場面だね。生徒さんは、「センテンスのどこを強調したらよいのか」「抑揚をつけるとはどういうことなのか」を体感できるだろう。

 

松崎: 毎日の朝と夕方には「発音キャンプ」という時間を設け、朝はセンテンスのイントネーション、夕方は単語の発音を中心としたレッスンを繰り返し行います。

 

マットン: 英語のセンテンスでは、「want to」が「wanna」になるなど、前後の単語の発音がイントネーションなどの影響を受けて同化し、別の発音になることがよくある。だから、個々の単語の発音とともに、それらの単語がセンテンスの中でどう発音されるのかを学ぶことはとても大切。そうしたレッスンに毎日取り組み、発音やリズム感を身につければ、英語力の総合的な向上につながるね。

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